翻訳会社と自動翻訳

OFF

翻訳会社に原文を渡さずに、社内の海外部が英訳した文章があるので、それをネイティブチェックしてほしいという案件が入ると、それは自動翻訳機で出てきた原稿になっているケースがあります。

ためしに、グーグル翻訳に、ドイツ語の新聞やフランス語のショップの広告文などを、コピーペーストして日本語に翻訳してみてください。

何か意味のありそうな日本語が出てきましたか?

文章が長くなればなるほど、日本語の翻訳は怪しくなって、主語や述語があいまいになり、重要な単語の誤訳が1つ2つあれば、意味は伝わらないどころか、全く違った解釈をされかねない日本語訳ができあがってしまいます。

また、こうした意味のわからない文章を「だいたいの意味がわかっているんだからいいだろう」と言い切る人は、その文章がビジネス契約書に使用されたり、医療用の添付文書になって実際に販売されてしまった時のことを想像してみてください。

自動翻訳機は便利なツールですが、残念ながら公式文書としての実用にはほど遠い存在でもあります。

翻訳会社や翻訳者の存在意義は、手作業で一語一語の言葉を、一方にしか通じないものから、双方でコミュニケーションができる言葉に替えることにあります。
関連ページ紹介:翻訳者に求められる能力標準とは

一つの言葉にはたくさんの意味があり、コンピュータがランダムに選択した意味では、大きく誤訳になるケースは少なくありません。

自動翻訳にかけてしまった翻訳文は、元は何を意味していたかがわからなくなっていることが多いため結局最初から原文に基づいて、翻訳をやりなおすことになります。

全くの時間の無駄になってしまうことを理解したいものです。

Categories: 自動翻訳
This post was written by , posted on 1月 4, 2014 土曜日 at 5:53 pm

Comments are currently closed.